開催概要
あしや砂像展2024開催中止のお知らせ
大雨による影響で会場の復旧が不可能なため、全日程開催を中止します。
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何卒ご理解、ご了承賜ますようお願い申し上げます。
〇問い合わせ
TEL093-223-3481 あしや砂像展実行委員会事務局(芦屋町観光協会)
TEL093-223-3542 芦屋町役場 産業観光課商工観光係
今年のテーマは、“音楽♪”です。
今年のテーマは、
“音楽♪”
令和6年10月25日(金)~11月10日(日)
10時~21時
入場は20時30分まで
会場:芦屋海浜公園レジャープールアクアシアン内特設会場
料金:当日:大人 600円 小中学生 300円、
65歳以上500円、障がい者400円
未就学児無料
・その他 ペット同伴のご入場はお断りします。ケース等に入れてのご入場も出来ません。
※盲導犬及び聴導犬、介助犬は除く
イベント
展示砂像紹介
① アフリカの民族音楽 ワン・ジエ
アフリカの民族音楽は、大陸全体で多様な文化と歴史の中で育まれてきたもので、独自のリズムやメロディーを発展させました。特に、打楽器や人の声が重視され、コールアンドレスポンスやポリフォニー(ポリリズム)を基にダンスや催事、宗教的な儀式と深く結びついています。アフリカ音楽はやがて、ジャズ、ヒップホップ、ソウルなど、音楽の世界に大きな影響を与えています。
② 古代ギリシャの音楽 廣岡佳
古代ギリシャでは、音楽は哲学や文学と共に文化的に重要な役割を果たしていました。 ピタゴラスは、音楽の数学的側面を探求し、音階や調和の理論に影響を与えました。 古代ギリシャの音楽理論や楽器の発見は、中世からルネサンス期にかけてのヨーロッパ音楽に受け継がれます。その理論は、後世の音楽家や学者によって研究され、音楽教育の基盤となるなど、その後の西洋音楽に大きな影響を与えました。
③中東の音楽 ニコライ・トルコフ
中東地域において、紀元前3000年頃に栄えていた古代のメソポタミア文明やエジプト文明では、宗教儀式や宮廷で音楽が演奏されており、その痕跡が壁画や楔形文字(くさびがたもじ)に残されています。中世になり、イスラム教の成立後はイスラム音楽が発展し、コーランの朗請や礼拝に用いられる音楽は、中東音楽の基礎となりました。一方、中東は東西貿易の中心に位置し、シルクロードを通じて多くの交易や様々な文化の交流がありました。作品の中でみられる弦楽器は「ウード」と呼ばれ、中東音楽の代表的な楽器です。ウードはシルクロードを経由する中で、ヨーロッパでは「リュート」、中国では「ピーパ」、日本では「琵琶」と呼ばれる楽器に変化しました。
④ 日本の伝統音楽:雅楽 大工園望
5世紀頃にシルクロードを通して中国や朝鮮半島から舞や音楽が伝えられ、日本で発展した伝統音楽が雅楽です。雅楽は、宮廷や神社などで行われる儀式で演奏され、その独特の美しさと歴史的価値から、現在でも多くの人々に愛されています。作品は、管弦という器楽合奏であり、(しょう)・ 華築(ひちりき)などの管楽器、(そう)・琵琶などの弦楽器、鼓(かっこ)・太鼓・証鼓(しょうご)・三の鼓などの打楽器が使用されています。
⑤ モーツァルトと古典音楽 マリエレ・ヒーセルス
古典派音楽とは18世紀後半から19世紀初頭にかけて栄えた音楽様式です。これまで、貴族や教会のものであった音楽が、一般民衆の娯楽や芸術として親しまれるようになりました。今では一般的であるピアノが発達し、楽曲に取り入れられたのもこの頃です。古典派音楽の代表的な作曲家の一人がモーツァルトです。モーツァルトは、幼少期から音楽の才能を発揮し、ヨーロッパ各地を旅しながら演奏を披露しました。35歳で若くして亡くなるまで数多くの名曲を残しています。
作品は、左側ではモーツァルトがレッスンを行っている様子と、右側では室内楽を楽しんでいる演奏家の様子が表現されています。
⑥音楽の風景(モルダウ川と惑星) レオナルド・ウゴリニ
作品は、カレル橋が架かるプラハ城のたもとを流れるモルダウ川の風景です。その背後には、惑星を中心とした星空が表現されています。これらは、チェコの民族主義運動家であったベドルジハ・スメタナの連作交響詩「我が祖国」の第2曲「モルダウ」と、イギリスの作曲家グスターブ・ホルストの管弦楽組曲「惑星」に着想を得て、砂で表現しました。
モルダウ川の風景と同時に惑星が広がる宇宙空間を1つの作品で見られるのも、芸術の魅力なのかもしれません。
⑦オペラの世界 スー・マクグリュー
16世紀末にイタリアで古代ギリシャ時代の音楽劇を復興させようと作ったのが、オペラの始まりと言われています。オペラは、音楽、歌、演劇を組み合わせた舞台芸術であり、歴史や神話を題材にした作品や人間関係を題材にした作品などを音楽と歌をとおして表現します。 作品では、壮大なオペラ劇場を背景にして、ジュゼッペ・ヴェルディの作曲「椿姫」の主人公であるヴィオレッタとアルフレードの2人の素晴らしい歌声が会場に響き渡っていく場面を表現しています。
⑧ ジャズの歴史 カーレン・フラリック
ジャズは20世紀初頭にアフリカ系アメリカ人のコミュニティ内で、アメリカのニューオリンズを中心に生まれました。ブルースを基盤とし、アフリカのリズムとヨーロッパ音楽が融合してできた音楽です。1920年代になると、ニューヨークやシカゴを中心にジャズ人気は頂点を向かえ、その時代は「ジャズエイジ」と呼ばれました。その後、ジャズは時代とともに進化し続け、スウィングジャズやビバップなど様々なスタイルが生しました。現在では、世界中の音楽と混ざり様々な国でジャズが楽しまれるようになりました。
⑨ ロックミュージックの世紀 ファーガス・マルバニー
ロックミュージックは、20世紀半ばにアメリカでR&B、カントリーミュージック、ジャズなどの要索が融合して生まれた音楽ジャンルで、多くのサブジャンルと文化的現象を生み出してきました。主にエレキギター、ベースギター、ドラムが使用され、アメリカやイギリスの有名アーティストを筆頭に社会的メッセージ性を持つ音楽が若者を中心に人気を博しました。 時代の変化の影響を受けながら多様化したロックミュージックは、コンピューターやインターネットの普及とともに世界中に広がりを見せています。
⑩ブレーメンの音楽隊 大工園昭則
「プレーメンの音楽隊」は、グリム童話の一つです。物語は、飼い主から見放されたロバ、犬、猫、鶏がブレーメンで音楽隊になるという目標を持ち、旅にでる物語です。 作品では、旅の途中で見つけた泥棒たちが住んでいる家の窓の近くで4匹が上に重なり、大きな声で鳴いて泥棒たちを追い出そうとしているシーンを表現しています。また、作品の背面にはブレーメンの音楽隊の歌の音符が刻まれています。
⑪オーケストラ
オーケストラとは、弦楽器、管楽器、打楽器などを使用し、基本的にはクラシック音楽を10数人から100人程度の演奏者で演奏を行う大規模の合奏団です。 オーケストラは、中世やルネサンス期に小規模な楽団が発展し、17世紀にイタリアやフランスで楽器の編成がいました。その後、18世紀にはウィーンを中心に大規模なオーケストラが形成され、現代のオーケストラの基盤となり、主にコンサートホール、オペラハウスなどで演奏を行います。